演技力の高い役者になるためには【初心者向け!】|映画オーディション
演技力の高い俳優とは
自分勝手に演技をしている役者は「上手い」とはいえないでしょう。
真の役者は媒体によって演技を使い分けが可能です。
「演技が上手い」の定義から役者は学ばなければいけません。
TVドラマではリラックスしながら見る視聴者がおおよそなので、分かりやすい演技が求められています。一方、舞台ではオーバーな演技が求めれます。制作側の意図を作品別に感じ取れることや、お客さんの年齢層を意識できるのが「上手い演技」の一つのです。
芸能界では「ナチュアルアクト」という言葉が使われます。しかし、四六時中自然に演じていることはありません。鬼気迫る演技はサスペンス、笑顔溢れる演技はコメディ。そこにはそれぞれの世界観があります。そのから外れてしまうと演技がぎこちなく見えてしまいます。一瞬で作品の世界観を感じ取り求められる演技を表現できるようになりましょう。
表現力を高める3つのアドバイス
①感情表現
②声と姿勢
①感情表現
絶妙な役者は感情表現が巧みです。
演技レッスンでは感情コントロールどのようにするのかを意識しましょう。初心者の演技は、感情表現が「超過」か「欠如」のどちらかと言えます。大げさな身振りや台詞回しで心境を伝えようとしたり、感情が伝わらなかったりします。しかし、演技力が身についていくと、さり気ない動作や表情で感情を伝えられるようになります。作品のワールドワイド観を意識しながら、求められている表現を脚本から読み解いていきましょう。しかも、優れた役者は感情の「つながり」まで伝えられます。映画やドラマ、演劇では登場人物の行動を流れで描いているので、局所のシーンだけで突出した芝居をしていても意味がありません。前後の芝居と関連性が見えなければ、その作品は失敗です。その上、自身だけの解釈で演技をしても周囲から浮いてしまいます。共演者の台詞、行動を受けて反射するように芝居が可能なようになれば、一人前の役者です。
②声と姿勢
演技力を高めるには「声」と「姿勢」を強く意識しましょう。
滑舌がいいことはベーススキルです。どんなセリフでも観客に伝わらなければ無意味です。それに、滑舌が悪いと観客が作品に集中できなくなります。滑舌が悪くても矯正である程度は修正可能です。舌の位置を注意しながら話すと聞き取りやすくなります。演技に慣れていない人は「考えながら話す」クセがついているので演技は二の次になってしまいます。このような状況を防ぐには、体幹をしっかりさせるようにしましょう。まっすぐの姿勢が普通になれば、無駄な動きは消えて演技に必要なアクションだけを表現可能なようになります。
演技を上達させるためにできること
①腹式呼吸
②表現力を上げる
③人間観察をする
①腹式呼吸
自分でもできる演技レッスン方法として、「腹式呼吸」があります。通常時、人は喉から声を出しています。しかし、役者はお腹から声を出すことが必須です。腹式呼吸を覚えると、声色をコントロールできるようになり、声帯に負担をかけず大声が出せるので、長丁場の現場でも声が枯れずに済みます。腹式呼吸のトレーニング方法は、仰向けのまま、お腹が上下しているのを意識して呼吸するだけです。立っているときにも同じ感覚になれるようにしましょう。腹式呼吸は1回では習得できません。毎日の習性にしましょう。
②表現力を上げる
役者に求められているのは「表現力」キャリアの浅い役者は登場人物の気持ちを把握出来たとしても、どうやってお客さんに伝えるのかがわかりません。その結果、違和感のある芝居をしてオーディションなどでの合格が遠のきます。優れた役者になるには感情と充分に向き合い、如何にすれば相手に伝わるのかを考え抜きましょう。影響的な訓練が「日記」です。日記をつける事で、自身の感じた気持ちを毎日記録します。大きなドラマがなくてもかまいません。ささいな感情でも、「どんな状況で」「どのように思ったか」を言語化すれば芝居のバリエーションが増えていきます。そして、今後の脚本読解に生かせるでしょう。日記によって感情のストックがたまってきたら、実践に移ります。鏡の前に立ち、喜怒哀楽の表情を作ってみましょう。喜怒哀楽ごとに、感情には大小があります。些細な表情の移り変わりで、大小を演じ分ける事が大事です。慣れてきたら、今度は「感情の変化」を練習します。喜びが悲しみに異なる様子など、いくつかの感情を組み合わせて表情を工夫しましょう。感情の振れ奥行きと、変化を学習すれば役者として大きな成長を遂げたといえます。
③人間観察をする
自身だけではの世界にこもっていても、色々な役を演じられません。価値観や思考とはまったく異なる他人にもなれることが役者の醍醐味です。それ故には視野を広く持ち、他人の生涯に関心を抱けるようになりましょう。「人間観察」は演技の引き出しを増やすうえで非常に重要です。日常的に会う友人や身内、恋人の行動を現在まで以上に深く見守るようにします。気になるポイントを否定的に思いめぐらす のではなく「何故そんな事をするのか」と突き詰めることで、他人の見解を認識できます。引き出しが増えていくと、自らとは全然違う役を割り当てられたときにも柔軟に対応可能なでしょう。さらに、人間観察を深く行うなら目に映るすべての相手に注意を向けましょう。電車に乗っているときにもiPhoneをいじらず、周囲の人間に目を向けてみます。加えて、表情や仕草に注意し、「今何を考えているのか」を想像してみましょう。あるいは、「どのような一生を送ったら、こんな行動をとる人になったのか」と考慮してみます。自分なりの筋書きを立てたら、1人になったときにその人を演じてみましょう。人間観察を徹底すれば、脚本がなくても演技の訓練を定期的行えます。