俳優女優映画オーディションに合格する自己PRの書き方

2020年05月18日

オーディションの自己PRといっても、何を話したらいいか分からない、どんな事をアピールしたらいいのかなどに悩む方も多いですよね?他にも、

「自己PRって具体的に何を発表するの?」
「上手く自分のアピールしたいことがまとめられない」

そんな風に悩んではいませんか?
自己PRでは、短時間の間にあなた自身の魅力を審査員にわかるようアピールしなければなりません。もちろん自己PRの発表の仕方やその場で審査員に与える印象などにより、オーディションの合否は大きく変わってきます。
ここではオーディションに合格するために、オーディションにおける自己PRを詳しくご紹介していきます。

目次

自己PRとは?

まず、自己PRとは
「性格や長所、趣味や特技など自分のよい所、つまり強みになる所を業界にアピールする、売り込むこと」です。
つまり、そこではあなたがどんな人であるのか?そしてあなたの人間性と外見を知ってもらう、ということが重要になります。特にオーディションでは外見だけではなく、内面的な価値を高く評価する場になるので、限られた時間の中で自分のよい部分を100%しっかりと言葉で相手に伝えなければなりません。

自己PRの種類には・・・

履歴書に書く自己PR
オーディションで発表する自己PR

といった2種類があります。この2つの違いには、発表する内容の濃さが違う事が関係しているので、同じ自己PRでも注意するポイントや内容は変わってきます。
今回は2つ目の「オーディションで発表する自己PR」についてご説明します。それでは早速次項から自己PRの作り方を見ていきましょう。

完璧な自己PRを作る!

自己PRを作るにはどうしたらいいの?という悩みがある方に、自己PRはどのようにして作り、どのように発表すればよいのでしょうか?ここでは、具体的なPRの作り方や実例などをご紹介していきます。
まず、自己PRは「自分らしさ」を全面に出す事が重要なので、他の人と同じような内容を発表してしまう事が多いですが、それではあまり審査員の印象に残ることができません。
なので、「審査員の印象に残る5つのポイント」からまずご説明します。

自己PRの5つのポイント
意外性をアピールポイントにする
趣味を詳しく説明する
ありきたりな趣味や特技は「特別」にする
なるべく簡潔にアピールする
その人の人間性と外見から想像させる特技

といった方法があります。では、この5つの方法から具体的に自己PRの作り方を考えていきましょう。

意外性をアピールポイントにする
例えば、女の子の特技として「料理」をあげる事は、特に珍しい事ではありません。しかし男の子が「料理」というのは、少し変わってきて、大きなアピールになります。あなたのイメージ通りの印象をアピールするのではなく、履歴書では表現する事のできなかった意外な一面をアピールすることが重要です。

・実例
「趣味は自炊です。私は健康を保つために外食などではなく3食自炊しています。自炊する事でお金が浮き、その浮いたお金で趣味の映画を観ています。」

趣味を詳しく説明する
「料理」をアピールする事だけでは得意料理が何なのかまでははっきりしません。そのためもっと詳しく絞り込んで発表し、審査員に興味を持ってもらえるようにします。

【実例】 「私の得意料理はビーフシチューです。それは、単なる普通のビーフシチューではなく食べたら笑顔になるようなビーフシチューです」

ありきたりな趣味や特技は「特別」にする
例えば、アピールポイントが「笑顔」というだけではあまり効果的とは言えません。しかし、言い方を1つ変える事で特技は苦労せずに増やすことができるのです。身近なものでも言い方1つで相手に伝わる印象が変わるということをしっかり覚えておきましょう。

・実例
「とても落ち込んでしまっている人がいるとします。しかしその人が私を見た時に『よし、頑張るぞ!』と思えるくらいの笑顔を見せることができます。」

なるべく簡潔にアピールする
アピールする上で多くのことを伝えようとしてしまい、「私はなんでもできます!」とやる気だけを見せた所で、それだけではあなたの個性がなくなってしまいます。すると逆に伝わりにくくなってしまうのです。そこで、自分の一番のアピールポイントを最も簡潔に発表する仕方を考えなければいけません。

・実例
「私はモノマネが得意です。その中でも特に『動物のモノマネ』をすることが得意で、レパートリーは100種類あります」

その人の人間性と外見から想像させる特技
例えば乗馬や茶道、陶芸などは、師範のレベルにならなくては特技として発表する事ができないというわけではありません。それがただの趣味でも言い方次第で魅力的な特技に聞こえます。その人の人間性と外見から想像できて、審査員に興味を持ってもらえるものを考えましょう。

・実例
「私の趣味は茶道です。茶道教室に通っていて、休まず2年間続けています。」

次に、審査員の目線から自己PRの作り方やまとめ方を考えていきます。

オーディションで審査員が注目するポイント

ここでは、先ほど考えたものを土台として、それを具体的に発表できる形にまでしていきます。
その際のポイントは・・・
「審査員が自己PRでどこを見るのか知っておくこと」です。

このポイントをしっかり押さえておくことで、ぐっと印象に残る自己PRができるようになります。なので、審査員が自己PRに求めていることは何かを考えていきましょう。

自己PRで審査員は・・・

活躍するための能力を持っているか
アピールの根拠になる経験があるか
その人自身の人間性と外見

といった3つを重点的に知りたいと思っています。これらを具体的に考えていきましょう。

活躍するための能力を持っているかを知りたい
芸能界で活躍していくためには、能力が必要不可欠です。例えばドラマや舞台、バラエティなど様々な事業を展開している芸能事務所では「チャレンジ精神が旺盛であるかどうかか」は重要なキーワードになってきます。
このように、芸能事務所ごとにそれぞれ活躍するために必要とされている能力は異なります。なので審査員はあなたの能力がその芸能事務所の求めていることと合致するかを見ています。そのため審査員は、あなたの自己PRを聞き、求めている能力を持っているかどうかを判断していきます。

アピールの根拠になる経験があるかを知りたい
「私は〜が得意です。」とただ長所をいうだけでは信じることができません。そこでは審査員は、「私は〜という長所がある」というアピールの根拠となっているその人の経験・エピソードをこの質問をすることで把握していきます。その上で、その経験で得たスキルは具体的にどのように、どんな形で今に生かされているのかという所も審査員は見ています。

その人自身の人間性と外見を知りたい
そしてオーディションで最も重要となるのはあなた自身を知ることです。審査員は自己PRを通してあなたという人間を詳しく知りたいと思っています。なので、あなたがどんな人なのかを一番理解できる事柄を自己PRに盛り込んでいくことが重要です。
まずはそれぞれ事務所が求めている能力を分析していきましょう。例えばドラマの主演俳優が多く在籍している芸能事務所のオーディションを受ける際に、「モノマネが得意です」や「歌唱力に自信があります」などの自己PRをしてもあまり意味がないのです。

◆POINT◆
・合格に近づく自己PRを考える時は、その芸能事務所が求めている能力を分析して理解することから始める
・自分の魅力を最大限伝えるためには自己分析をする事が重要

ここまで自己PRの作り方、ポイントについて考えてきましたが、

「でも、何となくは分かったけどあまり自信がない…」
「自己PRだけではなくオーディション全体の対策を教えて欲しい!」

そう思う方も多くいると思います。しかしオーディションは受けてみないとどんなものか分かりづらいという場合は、どんなものかを知っていくためにも、まずは軽い気持ちで1度オーディションを受けてみる事をオススメします。

あなたの自己PRは?自己PRチェック!

ここまでで自己PRの作り方やポイントは理解できたかと思います。「伝えたい事は何か」をはっきりさせた所で、次に一度チェックしておきたい重要ポイントがあります。それをここからは見ていきましょう。

自己PRの構成を考えるために重要な事
ではまず自己PRの構成についてご紹介していきます。ただ「〜が得意です」というだけではなく、なぜそれが得意なのかを具体的に説明していく必要があるのです。なので自己PRを考える際にはそのための”構成”をしっかりと組み立てていきましょう。

自己PRを上手く伝える構成
主張 → 根拠 → 具体例の順で伝える
内容を具体的に話す
未来への視点を話す

これらを基にそれぞれ考えていきましょう。

主張→根拠→具体例の順で伝える
A.主張
まずは結論として最初に「私は〜が得意です」や「私には〜があります」など自分の能力やアピールポイントを端的に伝えていきます。
B.根拠
それからその根拠を伝えます。例えば「その能力を最も発揮したのは、学生時代行った〜という活動の時です。」など、アピールの根拠を詳しく伝えましょう。
C.具体例
最後は、根拠で話したことについて具体例を用いて更に詳しく話す事で、あなたの能力がその場でどんな風に活かされ、その結果どう貢献したのかを話して下さい。

具体的に話す
前述したように、能力の根拠となる経験は詳しく、そして具体的に話す必要があります。根拠となる経験を話す際には、相手にもその状況がわかるように考えて伝えて下さい。
例えば「苦労したけれど成功した」と言うだけでは、その状況を知らない相手には根拠としては何も伝わりません。それを具体的に話すためには、

①特に、〜という課題に取り組んだ
②その上で課題を解決するためには、〜が必要だと考えた
③そこで、〜という解決策を実行した
④その結果、〜という成果が出た

という順序で話す事で、根拠となるエピソードを相手にわかりやすく伝えることができます。

未来への視点を話す
自己PRでは、あなたのアピールする能力が「芸能事務所で役に立つ」という必要があります。この人は事務所で役に立つ能力を持っているな、と審査員に思わせるためには、自分の未来への視点を話しましょう。
それは例えば、「私の将来の目標は○○です。そのために、今私は〜をやっています。その理由は自分の将来の目標のためにしておくことが必要だと考えているからです。」など、自分の現在と未来を関係付けて話しましょう。

これらのように、プロダクション側の求める人材像や方向性、特色などに上手く合致し、「この人と一緒に仕事をしたい!」と思ってもらえるのがベストです。
しかし、プロダクションによりその感覚や基準は違うので、それぞれ情報をできるだけ収集し、それに合わせていくつかのPRを作っておくことが重要です。


それでは、作った自己PRをチェックしていきましょう!
これまででほとんど自己PRが完成していると思いますが、最後にこれを読んだ上であなたが作った自己PRがオーディションを受ける上で審査員に良くない印象を与えていないか?という事を最終チェックしていきます。
以下の良くない印象を与えてしまう事と、あなたの自己PR文を照らし合わせてみて、更に完璧なPRを作ってみましょう。

PRにネガティブな表現はNG
→例えば「人前が苦手」や「誰かを見返してやりたい」など若干でもマイナスなイメージを持つような言葉は、それが本心だとしても使う事は避けましょう。その言葉を上手くポジティブな印象になるような言葉で審査員に伝えられるように書き換えて下さい。

抽象的な言葉となる「○○的」や「○○性」を使うのはやめよう
→「積極的」や「協調性」などの言葉は、頻繁に使ってしまう事の多い言葉ですが、それらの抽象的な言葉は審査員により認識に違いがあるため、自分のことを100%正確にに伝えたい!と思っている時に使う場合に向いている言葉ではありません。なので、そういった言葉を使っている場合はもっと具体的な言葉に書き換えましょう。

例え話は安易になっていないか
→「私は納豆のように粘り強い人間です」などは一見すると斬新な言い回しのように聞こえますが、そういった言葉は過去に何度もオーディションを実施してきている審査員は聞き飽きている場合が多いです。もし例え話をするという時には、自分にしか表現できないような言葉を考え言い換えましょう。

自己PRに用いた題材は、自分が主体的になった物事であるか
→「私は学生時代○○部に所属していて・・・」など、そこに所属しているというだけでは自分で起こした行動にはなりません。自己PRに用いる題材には、自分が主体的に行動した事柄を話すことに限定しましょう。

結果よりもアピールするべきは過程
→「〜の時に○○大会で優勝しました」と言っても審査員の印象には残りません。アピールする際は、その大会で優勝するまでの段階であなたが学んだ経験や過程が最も重要です。そのため結果はあまり重要ではないので、過程の方をしっかりと考えましょう。

密度(期間)の薄い経験は良くない
→「2日間の○○体験を通して・・・」など、期間の短い体験を話しても、審査員からすれば「本当にその体験で何かを得たのか?何かを学んだのか?」と疑問に思ってしまう上にあまりイメージを膨らませることができません。あなたの人生を劇的に変えたような体験をしていればそれでもいいですが、できれば密度(期間)の薄い経験をアピールするのは避けた方がいいでしょう。

「コミュニケーション能力」「向上心」「積極的」はあって当たり前
→これらの言葉を使って自己PRで発表する方がいますが、これらはそもそもあって当たり前の能力なのです。厳しいことを言うようですが、特にタレントとなると「向上心」がないのに売れるはずがありません。なので、「それは当たり前」と審査員が思ってしまいそうな言葉は避けましょう。

人との違いが評価しづらい言葉は避けるべき
→色々、様々、たくさん、などの言葉は、大まかすぎて「実際にどれくらいか」というのがしっかりとは伝わりません。なので具体的な数字や明確な結果などに書き換えましょう。

丁寧すぎる日本語で変な印象にならないか
→明らかに暗記して話していると思われないように、できるだけ話す内容を何にするか考えておき、それをあなたの言葉で話すようにしましょう。

実際に発表することを想定して考える
→考えてまとめるものは、オーディション本番で実際に審査員に向かって発表することを想定して考えていきましょう。まず、アピールしたいことがあまり長くなってはいけません。多めにみて2分以内におさまるように調整しましょう。

これらの点に注意することで、更にあなたの自己PRには磨きがかかり、もっと良いものになっていきます。

まとめ

いかがでしたか?これらを取り入れてPRを考えることであなたの自己PRはかなり合格に近付いています。あとは本番で緊張しすぎて伝えたいことが伝えられないということがなく発表できるように、何度も練習を重ねて下さい。
また、再び別のオーディションを受けようと思った際には、この記事に戻ってきていただいて、再度初めから自己PRを作っていただく時の参考にしてください。
あなた自身の魅力を100%発揮し、オーディションに合格できるように頑張りましょう!