映画オーディション当日の心構えと準備とは!
著者:上野鈴葉(FLAREキャンパス)
オーディション当日の心構え
いよいよ待ちに待ったオーディションです。
当日は、思いがけない出来事がえてして起こりがちです。初めてオーディションを受ける方なら特に、「想像と違った!」とあたふたする場面が一度はあるはずです。自分を100%出すためには、リラックスした状態が不可欠。予習を済ませ、たとえ想定外の出来事に直面したとしても「このくらい想定内!」と胸を張って本番に挑みましょう。
口臭の原因になるものを食べない
オーディションでは個性を見ますが、それ以前にエチケットも忘れてはいけません。
いくら秀でた個性があって礼儀正しくても、審査員に「この人が入室してから部屋がニンニク臭くなったな」などと思われては本末転倒。不潔のレッテルを貼られてしまうと、審査以前の問題かもしれません。
早めに現地に着いて、オーディション会場の周辺で朝食や昼食を摂る場合も多いはず。その際は、にんにくやネギなど、口臭に関係しそうなものは避けるようにしてください。たとえ歯を磨いたとしても、胃の中から出てくる匂いはどうしようもないものです。
もしどうしてもという場合は、マウスウォッシュや飲むタイプの口臭防止サプリなどを併用すると良いでしょう。
前の晩のメニューも気を付けておくとさらに安心ですね。
30分以上前には現地に到着しておく
昔から「10分前行動」が推奨されていますが、オーディションに関しては30分以上前に現地に到着しておきましょう。
会場までは、電車で向かう方がほとんどでしょう。電車だと突然止まることは決して珍しくなく、「10分前には到着できるように家を出たのにこれじゃ間に合わない」と焦る事態になりかねません。
もし車で向かうとしても、渋滞や事故に巻き込まれる可能性もゼロではないでしょう。
電車でも車でも、早め早めを意識するに越したことはないのです。いかなる理由でも、遅刻はマイナスの印象を与えてしまうので十分にご注意ください。
目安は、少なくとも30分以上前。
ただ、早く着いても「会場に入って待つ」ことは避けましょう。あまりに早い会場入りは、主催者側の迷惑になってしまうからです。
早めに現地に着いたら、まずは会場の場所を確認しましょう。会場がわかったら、近くのカフェなどで時間をやり過ごし、集合時間の10分前になったら入るようにしてくださいね。
待ち時間を有効活用する
あなたは、本番までの待ち時間にどのような過ごし方をしますか?
椅子に腰かけて、自分の番がくるまでじっとイメージトレーニングをしますか? それとも落ち着かない自分をなだめるように、廊下を歩いて過ごしますか?
本番を万全の状態で迎えるためにおすすめしたい方法は、実は後者です。体を動かして過ごすことで、雑念が取れ、集中できる環境が整います。
たとえばメンタリストのDaiGoさんは、自宅で読書をするときに、ステッパーに乗り足踏みをしながら本を読むのだそうです。読書に集中できないのでは?とよく聞かれるそうですが、「科学的にも体を動かしていた方が集中力は上がるんですよ」とのことです。
待ち時間に緊張してきたら、廊下をゆったり歩いたり、トイレまで往復するなどして体を動かしてみると良いかもしれませんね。
他人は他人、自分は自分
長い待ち時間を経て、いよいよ自分の番。
複数人が1部屋に招かれる審査の場合、他人の受け答えがどうしても気になるものです。
「あの参加者、すごくハキハキしているし堂々と振舞えているな」と感じるだけで、一気に自信喪失。結果がまだ出ていないのに。「自分はあんなに上手に振舞えない。もうだめだ不合格だ・・・」と諦める方は少なくありません。
でも、あきらめるのはまだ早いですよ。
場慣れしているように感じる参加者は、もしかしたら何度もオーディションに落ち続けて、オーディションに慣れてしまっているのかもしれません。
一世一代を賭けたオーディションの場ですから、むしろ慣れているほうが不自然なのだと腹をくくりましょう。
礼儀や気配りなど社会人としての基本をおさえていれば、多少緊張して言葉に詰まったとしても、審査員の目には初々しさとして映ります。
「合格!合格!」と意気込みすぎてしまうと空回ってしまう恐れがあるので、一瞬一瞬を大事にしながら、等身大の自分を精一杯に表現しましょう。