【必見!】作曲家になる夢を叶えるためにするべきこと
音楽を聞いていて、そのメロディ一つで楽しい気持ちになったり感動したり、切ない気持ちになったり心が洗われたりした経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか?
「誰かの心を動かすような音楽を自分の手で作り出してみたい!」
「歌が好きなので自分の作品を世の中の人に知ってもらうために作曲家になりたい!」
そう思って、どうしたら作曲家になれるのか?と、その方法を調べているのではないでしょうか?作曲家になるための方法は一つだけではありません。しかし作曲家についてどんな方法であっても、選ばなくてはならない活動形態、作曲家に求められる最低限のことは心得ておくのが得策といえます。
そのため今回は
・作曲家になるために知っておいた方がいいこと
・作曲家になるにはどうしたらいいのか
について詳しくご説明していきます。なので作曲家になりたい!という夢を持つあなたへ。ぜひその夢へと近づくための参考にしてみてください。
作曲家とは
「作曲家」とは、音楽を創作(作曲)し、またそれを生業とする人を指します。
大抵はアーティストやクライアントから依頼を受け、音楽を作るという事を主な仕事としていますが、そこには様々なタイプが存在しています。ここでは、日本の音楽シーンにおけるメインの作曲家スタイルやその働き方をご説明していきます。
作曲家の活動スタイル
作曲家には様々なスタイルがありますが、それは主に2つです。
①ソングライター(メロディメーカー)
②コンポーザー
①ソングライター(メロディメーカー)
ソングライターとは、歌謡曲のメロディラインを書いたりアレンジ(編曲)などをする事を仕事としています。しかし、そう呼ばれているのは全ての人物に当てはまるわけではありません。自らのアーティスト性、イメージ維持などのために作曲・歌唱両方をしている場合でも、アーティスト名とは別に作家名をつくってクレジットに載せるというケースもあります。
例えば歌手の浜崎あゆみさんは、自ら作曲をされていますが、自身で「CREA」という作家名をつけ、アーティストと作家とで区別させて活動しています。
②コンポーザー
ソングライターが歌のメロディーラインを書くのに対してコンポーザーは映画、ラジオ、テレビ、ゲームなどのBGMやCM曲などの音楽をメインに創作しており、こちらは様々な音を組み立てて音楽を作っていきます。
その場合に楽器を用いることもありますが、DTM(パソコンを使用して音楽を作成編集する事)を使用して行う作曲方法がほとんどとなっています。
近年ではCDの売上低迷もあるためか、サウンドトラックなどゲームやアニメ音楽の需要が多い傾向にあります。そのためコンポーザーの役割がさらに多様化・細分化してきています。
作曲家の活動形態
作曲家として活動するにあたって、活動形態も主に2つあります。
①フリーで働く
②プロダクションなどの組織に所属
①フリーで働く
これは特に特定の音楽出版社や音楽制作事務所に所属する事なく、フリーランスとして働くという活動形態です。
もちろんフリーランスなので決まった報酬が安定しているわけではなく、出来高となっています。つまり実力がそのまま収入に直結することになります。
働き方はコンペ方式になっていて、作曲案件に次々と作品を提出していく形式が多く、それがコンペで採用されれば著作権収入・もしくは買取り(あらかじめ一曲につきいくらと報酬が決まっているもの)という形で収入が入ってくるシステムとなります。なので金額もクライアント先や売上によって左右されます。
②プロダクションなどの組織に所属
もう一つは、作家事務所(プロダクション)などに所属する活動形態です。
フリーランスとは違って作家事務所など企業に所属すると、月給制になっている場合が多いです。そのため毎月決まった報酬額が支払われるのでこちらは安定した収入を得て活動することができますが、その代わり、もしも自分の作った曲が大ヒットしたとしても収入の増加に直結するわけではなくなってしまいます。
◆POINT◆
・作曲家として活動するためには、どのような働き方がしたいのか?をまず決めるべき
もちろん中にはソングライターでありコンポーザーである、といったマルチに活動しているような作曲家もいますが、やはり傾向として得意分野・専門的に活動することがほとんどです。
・フリーなのか事務所所属にするのかを決めなくてはならない
フリーで活動するか事務所に所属して活動するかどうかは、今後を大きく左右する選択となります。なので、自分にとってそれはどちらの方が向いていそうなのか、どちらで仕事がしたいのかをまず考え、そして絞っていきましょう。
作曲家になるには
作曲家としてそこでしっかりとした収入を得る作曲家になるためには、様々なことを身につけなくてはなりません。なので、ここで作曲家になるための様々な方法について、それから作曲家になるためにするべきことは何か、について説明していきます。
作曲家になるためのいくつかの方法
作曲家を目指しているあなたへ。作曲家への道は主に3つあります。
①オーディションやコンペに参加
②バンドなど自身で演奏活動
③動画サイト・楽曲視聴サイトに投稿
①オーディションやコンペに参加
・レコード会社
・音楽製作会社
・作家事務所
・プロダクション
・作曲、クリエイター募集
など、上記のような場所でのオーディションやコンペで選ばれることで作曲家になるという方法です。
コンペとは、アーティスト(メジャー&インディーズ)の新曲を決める際に度々用いられる方法です。楽曲コンペという形で様々な作曲家から曲を集め、その中でレーベルや事務所が1曲を選び、CDや配信が決まる、という形で流通されます。
②バンドなど自身で演奏活動
作曲家の中にはピアニスト、ギタリスト、ベーシストなどプレイヤーとしての顔も持っている方も多くいます。まずバンド活動、スタジオミュージシャンを経験してから作曲家に転身する、というパターンも多く見られます。
サポートで入った場合やたまたま参加したレコーディングなどで作曲の才能を見出されたという場合だったり、元々音楽活動をしている人にとってはこの方法は可能性が高い方法であると言えます。
③動画サイト・楽曲視聴サイトに投稿
稀に、youtubeなどの動画サイトに投稿したものがプロの目に留まることがあります。
他にもSNSなどに自身の楽曲を公開したりと、インターネット上で自己アピールすることは珍しくありません。動画サイトで人気に火がつきデビューし、その後作曲家として活動する、ということも今や夢ではない世の中となっているのです。
◆POINT◆
各レコード会社やプロダクションにより、それぞれ求めている人材は違います。しかも、どのような曲が先方の目に留まるかというのは数と実力、そして運も大きく関わってくるのです。
しかし、躊躇って少しも露出することがなければ、その作品は誰の目に留まることもありません。なので、まずは少しずつでもいいので誰かに曲を聴いてもらうことから始めていきましょう。
作曲家になるために身に付けておくべき能力
まず、作曲家になるために必要な能力が大きく分けて4つあります。
①作曲する能力を身につける
②あらゆる「実力」をつける
③時間を守る・スケジュール管理能力をつける
④ストックを常に用意しておく
①作曲する能力を身につける
ここでいう「作曲する能力」とは、その時代の流行りやクライアントの意向をしっかり汲み取り、求められているニーズに合わせた作品を作れるかどうかが重要になってきます。
そのために決められたやり方は特に決まっていません。これには多くの曲を聴き、作ってみるのも数をこなしていくことが近道といえますが、そこには最低限の音楽理論や楽典への知識や理解も必要になってきます。
ポップス音楽においては、DTMの普及やEDMなどのデジタルサウンドがメジャーになってきています。その影響もあり、楽譜が書けない(読めない)楽器を弾けない、という場合でも作曲家となるケースが増えてきていますが、ギターやピアノといった和音の出る楽器が弾けるということは一つの強みになります。作曲する上ではそのような楽器の知識や技術を持っておくといいでしょう。
②あらゆる「実力」をつける
作曲家における「実力」には様々な意味が込められています。
・クリエイティブな発想
・創造性、センス
・あらゆるジャンルの音楽を使いこなせる(知っている)etc..
いくらセンスが良く、感性の鋭い楽曲を作ることができたとしても、それが「クライアントにとって優良な作品」に当てはまることができなければ実力があるとは言えません。その時代のニーズを的確に捉えられるのというも実力のうちになります。
③時間を守る・スケジュール管理能力をつける
「必ず納期に間に合わせる」ということは当たり前のことであり、それは場合によっては作品の質よりも大切な守らなくてはならないルール・マナーであるといえます。
作曲の仕事がおりてくる場合は大抵、予め納期が決まっているものです。例えば、アーティストに提供される作品だとすると、その納期に合わせてレコーディング、更にはリリース日やプロモーション期間まで決められている場合がある事もあります。
納期が遅れてしまうことがあれば、、必然的にそれらのスケジュール調整をしなくてはなりません。これは、その曲に携わる様々な人に大きな迷惑をかけてしまう事になります。もし仮にこれを駆け出しの頃にしてしまうことがあれば、その後仕事を任される可能性はほぼゼロになるでしょう。
時間を守ることや、信頼につながるスケジュール管理をする事は、大切な仕事の一つであり、人としても守るべき重要な事です。
④ストックを常に用意しておく
これは、いつ、どんな曲を頼まれた時にでもすぐに提出することができるということは、作曲家にとってかなりの強みになります。
曲を多く作っておくためには、常日頃からいろんなジャンルの音楽を聴く事で知り、学ぶ事でストックをたくさん作っておくことが一番です。作曲を作家に発注する際、クライアントは大抵、イメージを的確に伝えるために参考曲として既存の楽曲を作家に提出することが多いです。
作家はそれらの提出された参考曲をもとにクライアントのイメージに近づけた作品を作るため、似通った曲ができてしまう事はどうしても多々あり、避けられません。しかし発注される曲のジャンルは様々で、いつどのような曲を頼まれるのかはわからないので、自分の中でイメージに分けておいて、あらゆる場合に対応できる音楽を用意しておくのがいいでしょう。
◆POINT◆
・求められている作曲家のスタイルは様々
どんな曲がヒットするかは誰にもわかりません。
・自分にしか作れないというブランディングも大切
どんな曲でも作れるということは重要ですが、自分にしか作れないもの、というものは最も重要な事です。
作曲家という仕事は、信頼と実力が何よりも重視される世界になっています。なので、作曲家になるなら最低限上記のことは心得ておきましょう。
まとめ
作曲家になるための確実な方法はありません。しかし、作曲家になるために身につけておくべきことを学び、また、音楽業界へ踏み出すことでチャンスは確実に広がります。
そのためにまずは作曲数、それから様々な曲を聴くなどしてとにかく数をこなすこと、それと並行してオーディションやコンペに参加するなど積極的にアピールしていきましょう。